114品認定！第3回GI長野「日本酒」官能審査委員会｜開催レポート

令和4年（2022年）5月18日（水）に、第3回GI長野「日本酒」官能審査委員会が開催されました。日本酒114品（大吟醸酒・純米大吟醸酒部門 35品、吟醸酒・純米吟醸酒部門28品、その他部門51品）の審査を行い、114品すべてが認定となりました。

第3回GI長野 日本酒　認定リスト

認定酒リスト

認定数 全114 品

大吟醸酒・純米大吟醸酒部門 35 品

吟醸酒・純米吟醸酒部門 28 品

その他部門 51 品

【五十音順】

以上が第3回認定官能審査で認定された日本酒、製造蔵です。

過去の認定酒リストと認定基準について

GIとは「Geographical Indication」の略称で「地理的表示」のこと。産地ならではの特性が確立された商品だけが、その産地名を独占的に名乗ることができる制度です。

これまでの認定酒リストと認定基準について、詳しくはこちらをご覧ください。

『GI NAGANO公式サイト』GI長野 日本酒について

GI長野認定に寄せてのコメント

「長野県の土地に起因した多様性を世界に広めていく」
「長野県原産地呼称管理委員会」日本酒・焼酎委員会委員長 市川博之氏

「認知拡大」と「品質向上」を目指し、いよいよGI長野が本格的にスタートしました。今はまだ、GI長野（元・長野県原産地呼称制度）に対する認知度は低く、これからどのようにして市場で存在感を高め、魅力的な商品展開ができるのか、多くの人たちの力が必要です。また、今後は酒蔵に品評を公表し、さらに良い酒づくりのきっかけを共有することを今まで以上に大切にしていきます。審査によってふるいにかけるのではなく、「高品質の日本酒を一緒に育て上げていく」。そのように生産者とGI長野の関わりを深めることを通して、長野県全域で様々な日本酒の盛り上がりを創出できたらと考えています。

長野県の魅力は「多様性」です。東西南北に広がる地形、美しい山々、天然の地下水や伏流水など、土地に起因した様々な日本酒がつくられています。この点がまさにGI長野（「Geographical Indication」の略称で「地理的表示」）として誇るべき魅力であり、世界を見渡しても貴重な財産です。同様に、77市町村がある長野県には多様な食文化もあり、GI長野認定日本酒の広がりとともに、豊かな食文化や各地域に息づく歴史・伝統とも紐付けた取り組みにも発展させていきたいと考えています。

長野県の日本酒が全国・世界に広がり、生産者や造り手、日本酒に関わるすべての人がうるおい、長野県を豊かな地域にしていくこと。GI長野がそのきっかけになることを目指しています。

「全国新酒鑑評会で金賞数日本一。長野県の日本酒のさらなる飛躍を目指して」
長野県 産業労働部 産業技術課
日本酒・ワイン振興室（食品産業振興担当）
室長 相澤光宏氏

「令和3年（令和2酒造年度）全国新酒鑑評会（*1）」において、長野県産の日本酒は36銘柄が入賞し、17銘柄が金賞を受賞しました。いずれも全国最多（*2）で「日本一の酒どころ・長野」は、私たちが誇るべき長野県の魅力です。

長野県の土地は、東西南北に広く、地域によって水脈も異なります。気候も様々。これほど豊かな多様性があるのは、やはり長野県ならではです。また酒蔵の数も全国トップクラスであるため、各酒蔵の醸造技術向上に注目をしてみれば、さらなる発展につながる大きなポテンシャルを秘めています。そして、各酒蔵の醸造技術が上がっていることは、114品すべてが認定された結果にもあらわれています。今後もGI長野が、長野県全体の品質向上につながるよう、様々な取り組みをしていきたいと考えています。

（*1）参考：長野県魅力発信ブログ
「令和３年(令和２酒造年度)全国新酒鑑評会において長野県産日本酒が17銘柄で金賞を獲得し、全国1位となりました‼」
https://blog.nagano-ken.jp/nihonichi/brand/3039.html
（*2）金賞数は、福島県と同数

リンク集

・長野県公式ホームページ「長野県原産地呼称管理制度/GI長野」
・長野県酒造組合「【GI長野】第3回認定酒発表！！！」